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伊勢志摩鳥羽 旅館 「旅荘 海の蝶」

オーシャンビューの宿。上質な美味とおもてなしをお約束します。

NEWS

お知らせ

日: 2015年3月25日

  • ひた向きさ、愛嬌、努力。

    2015/03/25

    こんにちは海の熊でございます(o’ω’o)♪
    私事ですが先日帰郷いたしまして、久しぶりに両親、祖父母に会って参りましたマイカー
    元気な顔を見る事、見せられる事が出来、うれしかったです(*´∀`)キラーン
    本日は、親子にまつわる昔話を一つ。
    伊勢に伝わる『孝行鰻 伊勢鰻屋事始』をご紹介いたします鉛筆
    はじまり、はじまり―♪
     伊勢の町なあ―。“お伊勢さん”の門前町として昔から旅の客人をもてなしてきたこの町には、「う」と看板を揚げる店が目立って多い。
     なんでも、市内あちこちに、ざっと五十軒もウナギ料理屋があるそうな。
     これは、その伊勢に伝わるウナギ屋の話―、蒲焼にまつわる香ばしい“味と心”の物語や。
     百四十年ばかり昔のことや。外宮【げくう】さんにほど近い町に、弥吉という若者がおった。
     年老いた父親と母親との三人暮らし―。聞くところによると、この弥吉、五歳の時に両親に先立たれ、養う人とてないのを隣に住んでおった左官の夫婦が哀れに思い、引き取って、我が子として育てたんやそうな。
     弥吉は、心の優しい、それは親おもいの息子やった。余裕とてない毎日の暮らしながら、いつもにこにこと明るく、そのうえ、少しでも親に楽をさせようと、よう働く。
     昼間は、父親の左官の仕事を見習って、泥を練って運んだり、壁の下塗りをしたり―。一日も早く腕のいい職人になろうと、それこそ手も顔も泥だらけになって一生懸命の修業や。夕方は、母親を助けて家の手伝い、使い走り―。そのまめまめしい働きぶりには、近所のだれもが感心するばかりやった。
     ところが、弥吉が十五歳の春を迎え、いよいよこれから親孝行を、というその矢先、困ったことに父親の体の具合がどうもおかしい。
     (長い間の苦労で疲れが出たんやろか?えらく痩せたようや―。)と心配する弥吉に、
    「なあに、大したこたぁない。すぐ治るわさ」。と父親は笑っておったが、十日たち、二十日と過ぎても、いっこうにようならん。そればかりか、とうとう床についてしもうた。
     (何か、よう効く薬でもあればなあ―。家の暮らしも支えねばならんし、どうしたらええやろ―。)思い悩んであちこち尋ねてまわった弥吉に、ちょうど江戸の店から戻ったばかりという近所の商人が、ほんによいことを教えてくれた。
    「おそらく、それには“蒲焼”といって、ウナギの炙【あぶ】ったのが一番じゃ。近頃、江戸の町にはそのウナギ屋がたくさんできてな。美味【うま】いうえにたいそう体によいと大評判じゃ。」
     その晩、弥吉はようやく手に入れた一尾のウナギを、父親のために心をこめて焼いた。
    「よい味や―。なんやら、ほっくら舌にとろけて、しぜんと力が湧いてくるようや。」
     ひと口味おうた父親のそのことばに、弥吉は心を決めた。(よし、ようなるまでのことや。毎日でも食べてもらおう。それにはえろう、お金がいるが……。そうや!!いっそのこと、もっとどっさり焼いて―。)弥吉の顔が輝いた。(内職にウナギを焼いて売ろう。暮らしの足【た】しにもなるし、一石二鳥や!!)
     こうして弥吉は、昼間の左官の仕事を終えると休む間もなく、手早く焼き上げた蒲焼を重箱に入れて、夕飯まえの伊勢の町々を売り歩くようになった。
    「蒲焼ィ―、蒲焼ィ―。焼きたてのウナギの蒲焼、いらんかなあ―。」
     暗くなって家に戻ると、夜は翌日の準備をせねばならん。その間【あい】のわずかな時に、弥吉はいつも両親の側に座り、その日聞いた面白い話やおかしな出来事を残らず話して喜ばせる。それが弥吉の何よりの楽しみやった。
     しとしと雨の降る日も、風の強い大あれの日も、弥吉の行商は続いた。
     はじめは、ただ珍しがって買ってくれる人ばかりやったが、そのうち、焼きたての味の美味【うま】さに二度、三度―。さらに弥吉のまじめな働きぶりに感心してまたその次も―、という具合に、しだいにお得意客もふえた。
    「毎日毎日、よう働くなあ。遊びたい年ごろやのに、ほんに感心なことや。」
    「それにまた、このウナギのおいしいこと。親孝行の味やろかなあ。」
    「ありがとう存じます。またよろしゅうに―。」
     弥吉のウナギは大繁盛や。おかげで大きな重箱にどっさりつめて、前と後に担【かつ】いで出ても、ほんの一時【いっとき】ほどで売り切れる。父親も、すっかり元の元気をとりもどした。
     やがて、誰いうともなく“孝行鰻”と評判になり、この話は、ついに伊勢をおさめる山田奉行の耳にも伝わるところとなった。
    「我が身は少しも厭【いと】わずに親に孝行を尽くすとは、なんとあっぱれな心ばえよ。」
     ありがたいお褒【ほ】めの言葉とともに、弥吉は銅五貫文をいただき、それからというもの、孝行鰻の名はますます町中に広まったんや。
     その後、弥吉が行商の傍【かたわ】ら店を開くと、うわさを聞いて遠くからも千客万来。またその息子がこれを継いでウナギ屋となると、家運はいよいよ隆昌し、今では伊勢で名高い割烹旅館になった―、という話や。(おわり)

    文ばかりになってしまいましたが・・・
    感心な孝行息子の様に、両親に対しても、お客様に対しても、仕事に対しても、恋人や友達、自身の成長・・・
    様々なことに誠心誠意、朗らかに生きて認められ、立派な人間に成りたい。晴れ
    横のデスクから百年早い。と声が聞こえてきそうですが・・・
    そんな青臭い熊でした。ではまた!
    花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花
          「心の窓をおーきく大きく開く」
    伊勢湾の静なる島々山々をハートにひとりじめ

      マイナスイオンいっぱい
                ぜひいらして下さい。

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    池の浦さくらの郷  旅荘 海の蝶
    〒519-0601 三重県伊勢市二見町松下1693
    【公式HP】  http://www.uminochou.com
    【TEL】0596-44-1050 【FAX】0596-42-1711
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